奈落

 奈落とは舞台や花道の床下の総称です。空井戸からの出入りや、廻り舞台やセリ、スッポンなどの仕掛けを動かすための場所で、ここ旧金毘羅大芝居では全て人力で動かしています。まわりの壁は石積みで、深さは2.5m。足元は土間になっています。じめじめしたとても暗い場所が地獄を連想させるため、地獄を意味する「奈落」と名称が付けられました。地下の奈落は楽屋から鳥屋までを観客に姿を見られることなく行き来できる通路でもあります。

廻り舞台とセリ