廻り舞台とセリ

 廻り舞台とは舞台中央にある直径4間(7.3m)の円形の舞台機構で、中央の床を丸く切り抜き、その部分を回転させる仕組みで、場面転換などに使います。現代の劇場では電動ですが旧金毘羅大芝居では人力により舞台を廻します。奈落にある4本の力棒で土間に敷かれた36個の力石を足掛りにして廻します。また、舞台と受枠の間には木製のコロ(回転ゴマ※現代のローラーベアリング)が入っており、コロ3個を1組とし、26組を円形に配置して舞台下の心棒を廻しています。※木製のコロは2010年機械遺産に認定されました。
 その廻り舞台にあるのがセリ≠ニいう切り穴(0.9m)×(1.9m)で、角形に切り抜いた部分を上下に動かすことで、奈落からまたは舞台から昇降させる舞台機構があります。こちらも人力で行っています。

廻り舞台とセリ